★★★かわさき市民オンブズマン」会報22号(平成13年4月発行)★★★ |
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代表幹事 江口武正 ここ数ヶ月間の活動を振りかえってみよう。11月9日に市民集会を開催し、70名の
参加者を得て、我が会の活動につきビデオを交えて紹介し、市民の強い共感をえた。
また、11月29日には「いすゞ鑑定書情報公開請求訴訟」では公文書非公開決定を
取り消す勝訴判決を得ており、2月7日には「三田工業事件控訴高裁判決」で不当
に入手した土地の返却を命ずる判決が下り、これも我がオンブズマンが実質勝訴し、
控訴がなかったため確定している。 以上のように、内部に居ても内容の全体を正しく把握出来ないほど、活発な活動を
継続して実行しており、活動内容としては満足の出来る状況である。しかしながら我
々が提起した問題点が解決されているかといえば必ずしも改善されていないのが実
情である。常識的な行政であるならば、改善せねば成らない状況にまでに問題点を
明らかにされている訳であるから改善せねばならないのだが、問題先送り体質の現行
政担当者では自浄能力がなく対応が出来ないというところが実情なのであろう。 説明するまでもないが、オンブズマンは税金の無駄遣いを正す市民団体であり、何
処の政党とも一線を隔す市民団体である。また、好んで訴訟を起こしているわけでは
ないが、我々と一度も話し合いを持たない市長、建設的な提案にも対応しない行政
が相手では住民訴訟と言う手段を用いるより方法がないのも事実である。 そこで市民にこの問題を徹底して知ってもらうには、今年の10月に行われる川崎市 長選挙は絶好の機会と考えられる。オンブズマン活動に理解がある人物が我々の解 明した数々の問題点を選挙戦を通して発表すれば、従来に比較し、川崎市政の悪さ 加減が、かなり正確に市民に浸透できるわけである。現市長(又は後継者)としてもそ れなりの反論を用意せねばならず、我々の活動が日の目を見ることになる訳である。 オンブズマンの中立性を持ち出す人もいるであろうが、オンブズマン活動をする事が 目的ではなく、目的は川崎市政の改革をすることであるから結論は自明であろう。 川崎市長の個人資質で市政は如何様にもなる。市長の重要性を認識した4年間のオ
ンブズマン活動であった。市民に顔を向けた市長候補の登場を切に期待する。 |
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川崎市議会議長 小泉昭男殿 2001年3月7日 1)2月7日、東京高等裁判所は川崎縦貫道汚職・住民訴訟の控訴審判決を言渡した。 2)これら争点について、判決は「財産的損害の発生は住民訴訟の要件でない」と明記し
て被告(控訴人)主張を排斥した。 次いで判決は、2つの契約につき、因果関係判断でその結論を意図的に分けた。すなわ ち、大島の土地払下契約については本件契約が「極めて異例である」と判断しながら、@払 下決定が市の機関で審議決定されたこと、A売払価格が適正金額であったこと、従って「賄 賂の点を除けば明白な違法があったとはいえない」という前提のもとに、B最初に賄賂を贈っ たのは3月28日であること、C(売払契約は賄賂後に締結されたが)売払のための市の機関 の手続は1月18日及び2月13日に完了していることを理由に因果関係がないとした。 他方、判決は「飯塚(用地部長)は知人から控訴人(三田工業)への代替地の提供を頼まれ
た際、代替地を提供してやれば、田村(三田工業)からそれなりの見返りがあるのではないか
と期待しており、このような期待のもとに、大島の土地を代替地として提供する手続をしたこ
と、及び田村も、飯塚に代替地の払下げを申し入れた際、その後の交渉において代替地の
払下げを受けるために、飯塚に飲食等の接待や金銭を提供しようと考えたことが認められる
が、各人が内心で考えたにとどまるのであるから、右の事実は前記の認定判断を左右するも
のではない」と断じた。 他方、大師河原の物件の売払契約は、賄賂行為ののちの手続、契約の成立ということもあっ
て、一審どおりその内容を維持してオンブズマンの勝利を宣言した。すなわち、「(右契約は異
例の取扱いで)このような取扱いがなされたのは飯塚の尽力によるものであり、かつ、飯塚がそ
のような尽力をしたことの主な原因が、田村の飯塚に対する賄賂の交付であるものと認められ
る。従って、本件契約は、賄賂がなければ実現しなかったものであり、本件贈収賄行為との因
果関係が認められ、賄賂の交付によってその手続及び内容が著しく歪められたのであるから、
公序良俗に反する場合に準じて(民法90条の準用)無効と評価されるべきものである」と判示し
た。 3)高裁判決により再び川崎市及び川崎市議会の対応が注目されるところとなった。市議会 与党は、野党の提案を押し切り100条委員会の設置に反対しつづけている。 しかし、その対応自体「反社会的」であり、法の趣旨に照らして100条委員会を設置し、本件 縦貫道汚職の徹底究明とその是正措置をめぐって真剣な討議が期待されている。 同時に、その場しのぎの逃げの答弁をくり返す川崎市として今度こそ自己責任を尽くして、 事件の真相究明と一審・二審判決に従った厳正なる対処が求められている。 法治国家のもとで司法の判断を尊重しその内容に添った解決を行うことは、民主主義の基 本といってよい。 以上の認識に基づいて私たちオンブズマンは、高裁判決が確定した現時点においては、
私たちオンブズマンは、この確認に従い、
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渡辺登代美
実施機関は、次の各号のいずれかに該当する情報が記録されている公文書につい ては、当該公文書の閲覧等を拒むことができる。 c 市政執行に関する情報であって、次に掲げるもの |
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会計 草柳悠紀子・市川洋子 会計を受け持って改めて思った事は、何といっても、会員の皆様の御協力あっての
活動であり、市の財政をチェックしているボランティア団体ですので、それにふさわし
い会計でありたいという事でした。 |
川崎市環境局ゴミ収集車購入状況 | ||||||||||||||||||||||||
兵藤 浩・川口洋一 前回の佐々木氏の報告内容を再確認するため、今回協力者2名が加わり3名で、 調査範囲を広げ、平成9〜11年度分の全車輌について調査を行った。結論は前 回と同様である。前回指摘と同様の問題点が全体に認められ、談合存在への疑 惑を更に深めざるを得なかった。 まとめれば、 以上を、3年間の発注額が比較的多額(3年間計50百万円超)のもの6種につい てみれば、次のとおりである。なお、この6種分の発注額計は993百万円で、全発 注額11438百万円の約7割である。
6種分発注件数計39件のうち、1位不動は26件(67%)、入札1回のみは10件
(26%)に達する。後者は殆どの場合、2位以下の業者は直近の落札価格より高値
で入札している。これらの不自然さから、39発注件数のうち90%以上で落札業者
事前に調整されていたと考えられる。また、全く「前回と同一単価」が10件もあるが、
正常な入札が行われていればこのようなことはあり得ない。 さて、談合を阻止するうまい方法はないものだろうか。横浜市のようにシャシーと架
装を一体として発注する、横浜市と共同で発注する、納入単価を大幅に下げること
を条件に特定の業者に複数年分を特命発注するなど、市としては種々の方法を検
討してみるべきであろう。 |
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2月10日(土)暖冬の長期予報が見事にはずれ、一段と寒い日が続いている今年の冬です。 3月10日(土)桃の節句も過ぎ、次は桜というこの季節、陽は春を告げてまばゆいほどの明るさ
だ。朝のテレビは、今日から潮干狩りが解禁されたと報道していたのを思い起こす。然し風は
寒気を含んで、強い北風が頬をピリピリさせる。 ヨーカ堂の前では既に地元選出の民主党国会議員が、ハンドマイクで、話題に事欠かない、
スキャンダルまみれの永田町の只今や、首相公選制実現をアピールしていた。 私(74歳)より一回り上の兎年生まれの佐藤さんは、常に前向きに心が働いているので元気
なのか、元気だから前向きに心が働くのか、衰えを知らぬ秘密の鍵を見た思いです。 |
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