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分科会報告

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***もくじ***

● 大会報告(全般) 江口武正
● 議会改革分科会 渡辺登代美
● 談合分科会 佐々木玲吉
● 包括外部監査分科会 清水芳冶
● 公共事業分科会 篠原義仁

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大会報告全般 (江口武正)
          

 全国のオンブズマン関係者700名以上が参加した仙台大会は8月30日、31日に仙台国際センターで開催されたが、
第10回の記念大会として誇れる、盛大かつ内容的にも大変に素晴らしい大会であった。

 分科会は他の出席者から報告があるため、大会全般の報告をする。
 第1日は大会関係者挨拶の後、新海事務局長が「市民オンブズマンこの10年」と題しオンブズマンの歩みをパワ
ーポイントを使用し興味深く説明した。
 其の後、第一回大会でも講演をされた評論家佐高信氏が「いま、日本を読む―政官財複合国家を撃つ視点」と
題し基調講演をされた。現小泉政権を罵倒し、竹中平蔵大臣をサッチー以下とこき下ろした。

 小泉は「クリーン」だが「タカ」であり、「ダーティ」で「ハト」なYKKの加藤紘一の方がまだ良いと述べてい
たが、私としてはピント来なかった。石原莞爾についても触れていた。
 今後オンブズマンに何を期待するかと言った、真面目な話も多少は期待していたのだが。

 午後は5会場に別れ、分科会が開催された。
 「議会改革」「談合・入札制度改革」「包括外部監査」「公共事業」「情報公開」私は「談合・入札制度改革」
分科会に出席した。熱心な報告がなされたが、時間が無く質疑が出来なかった点が残念である。

 懇親会は従来と嗜好を変えて、「アンサンブルオーケストラSENDAI」による演奏で幕を開いた。各地の銘酒が
多数用意され、酒豪の人にはたまらない物であったであろうと想像される。料理も郷土料理等豊富であり会場は
遅くまで盛り上がった。
 第2日は全体会議で、5分科会の報告があり、続いてそれぞれ各地での活躍の状況が報告された。最後に大会決
議を採択し大会を終了した。

     仙台の皆様ご苦労様でした、来年は函館で開催されます。

                                以上

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議会改革分科会分科会報告  (渡辺登代美)

 まだ8月だというのに、半そででは肌寒い仙台でした。肉の食べられない私は、名物の牛タンを横目に、稲庭
うどんばかり食べていました。

 さて、分科会報告です。
 議会改革分科会では、仙台市民オンブズマンの庫山さんによる「議会透明度ランキング調査及び政務調査費に
ついての住民監査請求について」という報告の後、政務調査費、海外視察、委員会の公開などについて、各地の
取組みが報告されました。
 今年は4月に統一地方選挙が行われました。このため、地方議員は4月には本来の議員活動はほとんどやってい
ないはずです。それにもかかわらず、議員の政務調査費は例年と全く変わらずに支出されていたという調査結果
が出ました。統一地方選挙に立候補しない、すなわちあと数か月で議員を辞める人も、例年と全く同じように支
出していたとのこと。政務調査費って、やっぱり本当に真面目には使われていなかったんじゃないの?というこ
とで、各地で情報公開請求をして追及してみては如何、という問題提起がなされました。

 それから、議員選出の監査委員の問題。川崎の監査委員も、4名中2名は議員です。議会でちゃんとした問題解
決ができないから監査請求をしているのに、その当否を判断する人の中に当の議員が含まれているというのは如
何なものか、ということです。しかも、相当な報酬をもらっています。

 かながわ市民オンブズマンからは、生田典子さんが、今年の6月議会からようやく許可された神奈川県議会の
常任委員会傍聴について報告しました。傍聴者には審議資料が配布されない、8つの委員会が同日同時刻に開催
されるので複数傍聴ができないなど、まだまだ問題が多いようです。

 最後に、全国議長会主催の海外視察の中止を求める決議案が提案され、全体会で可決することになりました。
これは、都道府県議会の場合、議員一人当たり約120万円の費用をかけて、5〜10ほどの自治体、15〜20名くらい
が海外視察を行っているというものです。秋田県、石川県、新潟県、鳥取県、徳島県、佐賀県など、参加自治体
はなぜかほとんど常連さん。全国市議会議長会主催のものもあります。

全体の感想としては、みんな各地でこうやって頑張ってるよ、という報告が続き、討議にならなかったのが少し
もったいなかったかな、というところ。でも、発言をした各地のオンブズマンはそれで勢いをつけ、それを聞い
た他の地域のオンブズマンが元気づけられるのだから、それはそれで良いのかもしれません。


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談合分科会報告 (佐々木玲吉)

 20年、あるいは30年程前から公共工事契約については、数々の噂がとびかっていました。官製談合、業界のボ
ス会社がどうのこうの、議員がらみの贈賄・収賄事件等々、わが国では談合はどうしようもないものかと考えた
事もありました。そこで今回も関心のある談合分科会に参加致しました。

 今年は市民オンブズマンが仙台で産声をあげて以来10年目になり、全国大会も10回目を迎える事になりました。
初めの頃は首長交際費、食糧費と云う名目の飲食費、官官接待等の情報公開でしたが、95年の名古屋大会以来は
入札制度、公契約問題も取り上げられる事になりました。今回、全国大会には700人程の参加者がありましたが、
談合分科会には一見した所、250 人程の参加者があったようです。この問題に対するオンブズマン諸氏の関心の
深さが覗えます。

 まず大川代表幹事より、この8 年間の談合とのたたかいを振り返って総括されました。「はじめは談合を見破
るのはどこから、どう切り込んでいったらいいのか分からなかった。そうこうするうち一位不動の原則が見出さ
れたが、落札率、予定価格、などと云う言葉も分からなかった。予定価格の事後公表についても『中央建設業審
議会』では"好ましくない""慎重に検討する必要がある"として反対を通してきました。しかし、97年オンブズマ
ン福岡大会決議『入札予定価格は少なくとも事後公表せよ』以後建設省、自治省は公表のメリットを認め、予定
価格の事後公表を行うことを指示する通達を発するに到る(98.4.1)。

 その後一連の情報公開請求訴訟の勝利によって、入札予定価格情報の獲得は住民の権利として確立し、落札率
を全国共通のキー・ワードとする環境がととのってくる。
 そして『談合業者に対する損害賠償請求権』も数々の訴訟、悪戦苦闘の結果"1 年ルール"は適用されないこと
にもなった。(02年7月2日)」とされました。
 次に全国事務局内田隆氏より入札調書の分析結果について落札価格総合計÷予定価格総合計=当該自治体落札
率として全国都道府県のランクづけ一覧表も開示されました(大会資料参照)。そして長野県、宮城県が入札改革
先進県であり、長野県方式を採用した場合、全国的には約2 兆円節約可能であるとした試算も発表されました。
即ち、「誰もが入札に参加でき」「誰が入札に参加しているか分からない」制度の全国への波及、導入は緊急の
要件であるとされました。
 又、秋元照夫幹事(栃木)よりは、47都道府県、13政令指定都市、36県庁所在地市、に対する公共工事・契約
制度に関する実態調査結果が公表されました。即ち「競争入札か、指名競争入札か」「最低制限価格は」「予定
価格の公表は」「違約金は」等々であります。(詳細については当日の追加資料12ページより)。そして談合防
止に繋がる入札制度改革に着手しないことは行政の怠慢以外の何ものでもないとされました。
 意見交換の場では、高橋利明氏が徳島県の例として、1個のフロッピーディスクに収められているデータを集
計して、談合の場合は95%以上に入札が集まり、談合のない場合は66%前後に集まるいわゆる二瘤駱駝現象がある
と発表されました。
 長野県の松葉健三氏は入札制度改革の現地業者との懇談会は侃々諤々、怒号渦巻き、話し合いにもならなかっ
たとされました。
 宮城県の小野寺信一氏は落札率が低下することは「工事の品質の低下を招く」又は「中小建設企業を保護する」
等抵抗する側の意見はあるが、落札率と工事の検査成績との間には相関関係は存在しない、工事の分割発注や入
札参加資格の上限設定などによって、指名制や地域要件の撤廃と矛盾するものではないとされました。
 鳥取県より県の職員(課長)の方も発言され、われわれは県内中小企業の育成、景気回復にも責任がある、山
形県よりは裁判に勝利し弁護士費用を行政より得た報告、群馬県・千葉県よりは沼田市の土木工事談合、病院寝
具談合とのたたかいが報告されました。

 以上、談合排除のわれわれのたたかいは一定の成果をおさめてきており、行政もやっと重い腰を上げ始めてき
ています。しかし刑の執行猶予期間が終わると再び談合を始める水道メーター業界(7月3日朝日)、独禁法違反
で排除勧告や警告を受けながら「価格の怪」と言われる落札率を出すごみ焼却施設の業界(8月25日朝日)等あと
を絶たないのも事実です。われわれ市民は一層監視の目を強めていかねばならないでしょう。
 今回の全国市民オンブズマン大会、仙台の諸氏よくやってくれたと云う感じです。全体会でこの10年の歴史を
スクリーンに映しながら説明されたのは大変なヒットでした。評論家佐高信氏をはじめスピーチをされる各氏、
よく調べ勉強されておられるのには感心した次第です。
 そして懇親会では仙台アンサンブルの生演奏、宮城の新鮮な食材、各地の銘酒等、忘れられない一夜でした。
 来年の函館大会(8月29日、30日)には川崎より今年にまさる人数で参加しようではありませんか。新たなフ
ァイトが湧き出てきます。私も脳力を衰えさせないようにして頑張るつもりです。


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包括外部監査分科会報告 (清水芳治)
 外部監査を活用する道をひたすら追求する

 大会参加者は 700名を超えたそうだが、二日目の分科会報告でも大阪の井上義雄弁護士が報告したように、
この分科会は出席者32名という極めて人気薄の分科会だった。しかし、中身が薄かったわけではない。私は不
勉強で傍聴しただけであるが、コーディネーターの井上さん、福岡の赤塚和俊公認会計士の二人を始め、すべ
ての発言者が徹底して実践的であったことが印象に残る。中でも福岡や和歌山市の事例報告は既にあった新聞
報道の記憶をはっきり思い出させるものだった。

 福岡市では包括外部監査が三セクを取り上げたのを契機に外部監査を全部調査し、博多港開発が800億円もの
借入金を抱えながらパルプ材にしかならないケヤキを1本100万円で6億円、庭石1万トンを3億6000万円で購入す
るという途轍もない買い物をしたカラクリを追い、同様のケースを他の三セク(交通局所管)の事業でも発見
したので、こうした三セク廻りのバスツアーを企画して市民の関心を集め、市長に問題点を具体的に問い質し
たり(回答は検討している、研究中などだが)、さらに情報公開請求を行うことによって、新聞紙面に反映さ
せ、市議会での論議を巻き起こしたという。
 博多港開発については私が地元TVのビデオを預かっているのでご覧になりたい方は申し出て下さい。なお、
付け加えて置きたいのはそうした博多港開発に対して福岡市は24億円の増資と45億円の緊急融資を決定してい
るとのことである(!)。
 和歌山市の旅田前市長は獄中立候補、当選などで勇名を全国に馳せた方だ。そして今回はさらに、艶聞と出
鱈目支出容疑でその名を高からしめた。
 そのきっかけは平成12年度の包括外部監査を和歌山市民オンブズマンが読み込んでゆく中で是正を求める指
摘事項に着目し、これを個別外部監査請求し、旅田前市長を監査請求するに至ったことにある。この結果、特
別の関係にある旅館に違法な便宜を図っている容疑が明らかとなったものである(資料集120ページ参照)。
 発言者はきちっと読むこと、大変だがどこが使えるかを読み取ること、包括外部監査は表現が曖昧なことな
どを、指摘していた。

 ところで、包括外部監査人の是正勧告は行政に対して法的拘束力はないそうである。何故ないのかを自問し
て、地方議会の現状から監査人の選定方法などを考えると、むしろ力はなくても監査人が自由に監査出来る方
がましかとも思ったりする。
 さてそこで、高い金をかけて外部監査が行われるのだから、税金を無駄にしないためにも、有効に使うべき
だとの観点からさまざまな発言があり、くたくたになりながら(本当に大変だと思います)各地から送られた
報告を読破しているコーディネーターからは、包括外部監査のレベルが高まっていること、採点基準を上げた
が平均点が多いこと、着眼の正確さ、市民の立場から分析する視点が一定の前進を示していると評価されてい
た。


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公共事業分科会報告 (篠原義仁)

抽象論から各論の実践へ

□1  「公共事業を斬る」分科会は、2000年に開催された第7回横浜大会から新設された、新しい分科会です。
  公共事業における税金のムダ遣いが、ようやく国民的議論の土俵に乗り、それでは、オンブズマンとして
  どんな斬り口で臨もうか、と討議が開始されたわけです。
   第8回京都大会では、大型事業の集積としての空港、港湾、道路、ダムの4分野について、現実と余りに
  もかけ離れた過大な需要予測に焦点をあてて、この問題が検討されました。しかし、議論としては総論的、
  総花的で、今ひとつ、税金のムダ遣いを各論的に斬る、という段階には至っていませんでした。
   昨年の第9 回栃木大会でも、ムダな公共事業の事前差止の課題が議論されましたが、やはり実践例が少
  なく、各論的につめは、次回にもち越されました。
□2  第10回仙台大会では、少し議論が実践的になってきました。分科会では、具体的実践例として
   1.過大な水需給計画に基づくダム建設 −盛岡市築川ダム建設負担金差止訴訟 
   2.「仙台市地下鉄東西線」公金支出差止訴訟
  3.いわき市平1丁目再開発訴訟 
   4.滋賀県豊郷小学校撤去阻止訴訟
   5.川崎市のKCT住民訴訟
   などが報告されました。豊郷小学校事件は、文化的施設問題に、町村の統廃合問題がからんで提起され
  ているもので、そこに特殊性がありますが、他方、前記ダム、地下鉄、KCT問題はいずれも需要の過大
  予測と予算支出の過少予測をはらんだ、ムダな公共事業の典型となっています。しかも、税金の支出は莫
  大です。
□3  今年の分科会は、この分野での実践例が具体的に提起されてきました。ムダな公共事業の追及がまさに
  抽象論から各論的展開に入った、というのが実感です。
    ただ、分科会運営の難をいうと短い時間枠のなかで、6本の報告(前記の外に1本の総論的報告あり。
  この外、松葉弁護士の飛び込み報告あり)のみで全て時間を費やし、全く質疑討論がなかったことです。
  まあ、今年は、実践例がそれなりに出たことでよしとし、来年以降に充実した質疑応答、積極的討議の保
  証をし、さらにこの分科会を発展させ、それをうけて各地の闘いを充実させてゆく、ということで希望を
  つなぐことになるのでしょう。その意味では、来年以降が楽しみということで感想的報告をしめくくりま
  す。

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大 会 宣 言

 10年前、この仙台で、わずか13団体で発足した全国市民オンブズマン連絡会議の構成団体は、現在、
79団体に達している。今日、全国各地から多くの団体・個人の参加により10年の節目の大会をこの仙台
の地で迎えることができた。10年前には、ほとんど一般には知られていなかった「市民オンブズマン」の
名称も、連絡会議と各地の団体の以下のような活動により、広く市民に知られ、私たちの活動は有力な市民
運動として認知されるに至っている。

1 この10年間の市民オンブズマン活動は、税金の無駄遣い・違法支出の追及、行政情報の公開の推進、
 行政活動の監視など多方面に成果をあげてきた。税金の無駄遣い・違法支出では、日常的に行われていた
 公務員同士の飲み食い−官官接待にメスを入れ、食糧費の全国的な調査・追及を行った。調査の結果、明
 らかになった官官接待による膨大な税金の無駄遣いは驚くものだったが、私たちの追及により、これらが
 激減したことは市民運動の力を証明するものであった。
	
2 また、公務員による税金の無駄遣い・違法支出のもう一方の問題は、いわゆるカラ出張問題であった。
 出張を偽装して税金をプールし私的な飲み会・交際費などに流用していたカラ出張問題は、公務員による
 税金の詐取であるが、これが当然のことのように全国各地で行われていながら、市民の追及を免れていた。
 これに対して、私たちの活動が鋭いメスを入れ、全国各地でカラ出張の撲滅とカラ出張による損害の回復
 がなされてきた。これにより、それまで市民運動が空白であった分野に市民の監視の目が注がれるように
 なった。
	
3 税金の無駄遣い・違法支出で、次に取り上げたのは、今大会でも重要なテーマとなっている公共事業の
 談合問題である。競争入札により税金を効率的に活用すべき公共事業が、実は業者間の談合や、あるいは
 官製談合といわれる業者と行政の癒着により、業者の違法な儲けの場になっている。これら談合は市民的
 には周知の事実であったが、行政は談合の排除について消極的であり、また、市民が談合の実態を暴露し
 てこれを追及することは、ほとんど情報が公開されていない状況では非常に困難な課題であった。しかし、
 困難な中でもさまざまな知恵を絞り市民運動や監査請求・住民訴訟などの法的手段を工夫して行い、行政
 に対して入札制度の改善を行わせ、住民訴訟で勝訴するなど着実に前進し、今回の大会では非常にリアル
 に談合による損失を明らかにしている。
	
4 これらの市民オンブズマン活動の表裏をなすのが情報公開である。開示請求により取得した行政情報を
 分析して問題点を指摘するとともに、さらに徹底した情報公開制度を推進してきたのである。情報公開に
 ついては、地方自治体の情報公開度ランキングが全国行事となった。公開された情報を分析して行政に市
 民要求を提言するという私たちの自主的な運動は真の意味で行政参加を実現するものであった。しかも地
 方での情報公開の前進と広がりを受けて、国も情報公開法を制定せざるを得なくなった。
	
5 そして私たちは、現在、市民からの有効な監視手段を欠いている国について、地方自治体の住民訴訟と
 同様の制度(国民訴訟制度)を制定すべく活動を強めている。国についても、地方自治体と同様に、市民
 が税金の無駄遣い・違法支出問題を直接に是正するための手段が必要であることは、地方自治体での私た
 ちの経験から明らかである。

 私たちの前には巨大な公共事業による無駄を防ぐこと、議会・議員や監査委員に本来の仕事を行わせるこ
と、また、私たちが真に行政に参加できるよう政策形成のプロセスの透明性を求めること、など今後も多く
の課題が残っている。
 10年の節目のこの大会が、今後の課題の新たな出発点として画期的な大会であったことを確認し、大会
宣言とする。

2003年8月31日
        第10回全国市民オンブズマン大会 in 仙台 参加者一同


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