● 南伊豆保養所用地訴訟阿部市政はどう対処するのか (篠原義仁) ● 全国市民オンブズマン連絡会議拡大幹事会の報告 (江口武正) ● 議員海外視察旅行廃止要求 (望月文雄) ● 「十字路」 ★:軍隊を捨てた国、コスタリカに学ぶ (多摩区:塚本) ★:最近の世相より (佐々木玲吉) ★:佐藤貞男格言新集ー10 (佐藤貞男) ● 会計報告 |
(清水芳治) |
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信じられないことが起こるものだ。 3月22日、川崎市議会はわれわれが市議会議長、市議団各会派に要請した南伊豆 町市民利用施設事業用地取得に係る疑惑解明のための100条委員会設置をあっさ り否決して閉会した。市議会は自分の責任を平然と放棄したのである。
市議会ではそれ以前の3月2日、日本共産党の竹間議員の代表質問に対し、市長
は「用地取得につきましては、経過を調査し、裁判の中で、事務手続の正当性を
主張してまいりました。その事務手続に、法的なあやまりは、ないものと考えて
おります。
川崎市土地開発公社が取得した価格に金利及び事務費を上乗せして買い戻すこと
は、裁量権の濫用であり、違法不当であると一審二審とも判示し、市は反論する
理由を見出せず、上告を断念したのではなかったのか。
だが、われわれが100条委員会を、と要請したのは、こうした市長答弁があるか
らだけではなく、行政への信頼性の確立と、市議会の権威が問われているとわれ
われは考えているからでもあるのだ。
こうした事実を捻じ曲げた虚偽の答弁をされたままでも、議会で違法不当を「不
当性はない」と回答されたままでも、川崎市議会の議員の皆さんは議会の権威を
保持できると考えているのだろうか。こうした事実を看過しているとしたら議員
に与えられている市政調査権は何処で発動するのだろうか。
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阿部市政はどう対処するのか |
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1) 2月6日,東京高等裁判所第1民事部(裁判長江見弘武,裁判官岩田眞,
裁判官原啓一郎)は,かわさき市民オンブズマンが川崎市を相手に提起した,
南伊豆保養所用地買受差止住民訴訟控訴事件で,一審判決を全面的に支持して,
再び差止容認の判決を言渡しました。 横浜地方裁判所第1民事部(裁判長岡光民雄,裁判官窪木稔,裁判官家原尚秀) は2001年5月16日,オンブズマンの言い分を全面的に認めて原告勝訴の 判決を言渡しました。一審判決は,地方自治法の解釈を正当に行い,その上で, 手堅い論理と事実認定で被告川崎市の反論をひとつひとつつぶし,詳細な判決 理由を展開しました。従って,川崎市としては控訴理由が見出し難く,控訴す ること自体無謀だったわけですが,不当にも控訴手続きを強行しました。 2) 高裁判決は,手堅い一審判決を基調においてその補充的理由付けをし, 川崎市の控訴理由を斥けました。すなわち,高裁判決も「必要の乏しい土地を」 「適正価格より著しく高額な対価で取得する」ことは違法と断じ,「議会議決 があっても」違法性は阻却しないとし,一審判決同様にオンブズマン勝訴を言渡 しました。なお,川崎市は,一審最終盤で悪あがきをし,鑑定士兼弁護士である 澤野順彦氏の鑑定書を提出し,二審ではその澤野氏を代理人に立て防戦を試みま したが,まさに「税金のムダ遣い」の結果となりました。
3) 川崎市が上告を断念した結果,高裁判決は確定しました。私達は真相究明
と再発防止を求めて川崎市による独自的対処と市議会での百条委員会の設置を
要求して要請行動を行いました。
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(江口武正) |
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3月24日(日)に名古屋の愛知県産業貿易館で開催された拡大幹事会に久しぶり
に出席した。会議は9月14、15日に宇都宮で開催される全国大会の打合せを中心
に行われた。
1)全国大会関係
2)分科会
司法制度改革推進本部での意見陳述を4/8に内閣府で連絡会議として行う機会 を与えられており、辻代表を代表とするチームで対処する。納税者訴訟(住民訴 訟の国家版)の新設、弁護士費用敗訴者負担反対等を主張する。住民訴訟の有効 性を示すため「住民訴訟の新聞記事一覧」を4/1までに資料として提供する。
4)その他
以上 |
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私たち日本人は税の使われ方に関して、欧米人よりも格段に甘い感覚しか持ち合 わせていないようだ。鈴木宗男衆議院議員の外務省への、望外の関与は外務省管轄 のODN予算の杜撰な管理運営に付け込んだものと断じてよいと思う。 議員は国、地方を問わず、税金をいかに有効に使うか、という技能を持つ人とい う判断から選良とされたのではなかろうか。しかし、それが、選挙権を行使する側 の甘さであって、選ばれた人たちの独善的な慣習を見過ごしにすることが、往々に 生じるようだ。先年の政務調査費の使用内容開示要求はごく一部の議員・会派を除 いて、領収書開示を拒否した。月額45万円もの大金である。 今回、私は議員たちが行った海外視察旅行が議案・請願・陳情にどのように反映 されているのかという観点で、平成7年から平成13年の市議会定例・臨時議会議案、 請願、陳情、意見、さらに、定例会等の会議結果も、平成11年度から13年度までを 調べた。調査の元になる視察議員団は平成7年度から平成12年度まで、視察内容は 平成9,10、12年度のものを資料公開で求めてもちいた。 平成7年度海外視察議員団は14名、8年度は11名、9年度は14名、10年度は8名、 12年度は16名である。17期に続いて18期の視察旅行参加者が11名いた。これは連続 して当選した議員であろう。 視察内容は、教育関係として、学童保育(放課後の家)オスロ〈H9〉、総合施設 グリビー園・ストックホルム〈H9〉、プラハ市教育局〈H10〉。市議会、オスロ 〈H9〉、ベルリン市庁舎・市議会〈H10〉、ザルツブルグ市〈H10〉、ブリュッセ ル市〈H10〉。市内視察、ストックホルム〈H9〉、ベルリン市再開発地域〈H10〉。 福祉関係、補助器具センター、ストックホルム〈H9〉、老人24時間ホームケアー、 ホームヘルパー制度、緊急アラームシステム、特別老人福祉施設、高齢者専用ル ハビリセンター・コペンハーゲン〈H9〉、プラハ老人医療施設、ウイーン高齢者 用集団住宅〈H10〉。コペンハーゲン保険管理局、フランクフルト高齢者擁護 ホーム〈H12〉。女性施策、スエーデン文化平等部門局〈H9〉。環境関係、 紙・プラスティックリサイクル市水質浄化公社・ヘルシンキ〈H9〉、ベルリン 連邦環境庁〈H10〉、オランダ都市計画情報センター・アムステルダム、ハイ デルベルグ市コンポスト工場、ベルリンKEG産業廃棄物処理工場〈H12〉。経済、 国家資産管理庁、地場産業施設・プラハ〈H10〉、ニースコートダジュール商 工会議所・カンヌ、ユーロ金融制度〈H12〉。 まちづくり、河川緑地利用実態・ブダペスト〈H10〉、ベルリン再開発地域、 ポッダム広場、旧帝国国会議事堂・ベルリン〈H12〉。農業、有機農業実践農 家、市民農園管理・運営・アムステルダム〈H10〉。 催行期日、H9=5・15〜5.25…11日間。H10=4・20〜5・1… 12日間、H12=10・28〜11・6…10日間。 催行費用、平成9年度 1351万3970円。平成10年度 788万 7920円。平成12年度 1259万3350円。(平成11年度は催行せず。) 議会会議録。平成7年、議案1号乃至173号、議員提出議案1,2号、 請願1乃至39号、意見1号乃至17号。 平成8年、議案1号乃至150号、請願1号乃至103号、報告1号乃至20号。 (請願にリスト付き低床バス導入、分別収集複数あり)。 平成9年、議案1号乃至166号、議員提出議案1乃至3号、(縦貫道に関する もの)。請願1号乃至118号、意見書案1号乃至30号。 平成10年度、議案1号乃至143号、議員提出議案1号乃至5号(5号、公共 用地取得処分及び利用対策特別委員会設置について)。請願1号乃至168号、 報告1号乃至18号、意見1号乃至22号(外国人学校助成金、介護保険、ひとり 親家庭等医療費助成事業等)。 平成11年度、議案1号乃至170号、議員提案1号(縦貫道に関するもの)、 請願1号乃至35号、意見1号乃至24号(民間社会福祉事業振興費等)、報告 1号乃至18号。 平成12年度、議案1号乃至191号、議員提出議案1号乃至5号(縦貫道 要介護・高齢者住宅改造費助成等)、報告1号乃至18号、請願1号乃至76号、 意見書案1号乃至18号(私学助成、私立幼稚園公費助成等)。 平成13年度、議案1号乃至133号、議員提出議案1号乃至3号(政務調査 費・資産公開に関する条例等)。報告1号乃至20号、請願1号乃至106号(施 設統合、用水堀改修、病院機能・役割の維持・存続等)。意見1号乃至14号。
川崎市のホームページから資料をプリントアウトして、海外視察効果の有無を
調べたが、私の力では探索できなかった。
議員の海外視察にはそのような実質を伴う報告書は要求されていない。
視察旅行は改選直後に、各派代表の会議で4年間での振り分けがなされ、主要訪
問国が内定される。18期には1・2.3次までまず人数が決められ、4次が次
年度以降に持ち越された。予算の執行は回議書という伺い書が事務局から発行さ
れ、議会事務局長の専決を経て、実行に入り、視察旅行実行後、経費支払いの回
議書が市長決済で旅行会社に代金が支払われる仕組みで、視察旅行は年次定例・
臨時市議会の議案にはならないのだ。政務費の明細開示を拒み、視察旅行の具体
的な成果を議会で発揮できず、納税者に効果を説明できない旅行は公費の無駄使
いと判断してよいだろう。私は廃止を要求する。 |
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≪軍隊を捨てた国、コスタリカに学ぶ≫
多摩区 塚本
面積:約5万1千平方q(神奈川県の約20倍)
以下、ドキュメンタリー映画の感想を含めて申し上げます。 かつて、米ソの代理戦一色となっていた中米紛争盛んな当時、隣国のニカラグア 軍が越境する事件などがあり、米レーガン政権はこれを機に飛行場建設など膨大な 援助をコスタリカに申入れ、援助と脅しを交えつつ米国の傘下に入るよう迫った。 対外債務を抱えた身で喉から手がでるように援助が欲しかったコスタリカだが、執 拗な誘いを振りきり、あえて独自の道を歩むことを宣言したのです。 今、9:11テロの惨事とその報復の空爆の悲惨さはこの世のものとは思われず、 心ある世界の人びとの懸念となっている状況のなかで、小泉内閣では米国ブッシュ 政権ベッタリ外交のやれテロ対策特措法だ、備えあれば憂いなしと、戦争を想定し た有事法制だと声高にわめいているが、同じ戦争放棄の平和憲法を持ちながらコス タリカのそれとの比較において余りの落差に深く考えさせられました。
終わりにノーベル平和賞を受賞したアリアス大統領のプロフィルを記します。 ≪最近の世相より≫
佐々木玲吉 そして川崎ではもう一つそのままにしておけない大問題があります。南伊豆土 地取得に関わる不可解な経過の数々です。当時の市議会議長宮田良辰(自民党) をはじめとする川崎市最高幹部の動き、4億2千万円と言う巨額の金をあっとい う間に利得した人間、そしてその流れ等々、これらは徹底的に解明されねばなり ません。さあ川崎市民の出番です。頑張りましょう。 ところで自民党の腐敗問題でわが国のメディアが大騒ぎしている間に、アメリ カではブッシュ大統領を中心として大変な策略が進行しています。イラン、イラ ク、北朝鮮を名指しで「悪の枢軸」ときめつけ、先制攻撃こそ最大の防御という 考えのもと、着々とその準備を進めています。その第一目標はイラクと言う事で す。チェイニー副大統領はその布石のために旅立ちました。そしてその三国以外 に中国、ロシア、リビア、シリア等を加え計七ヶ国に核攻撃のシナリオを策定す るよう指示したとも伝えられています。今や人類は危険な崖淵に立たされている と言っても過言ではないでしょう。米科学誌『原子力科学者会報』の世界の終末 を午前零時に見立てた「核の時計」は2月末で2分進められ、7分前になったと 報じています。われわれは充分警戒し、時には声を大にしてでも世界の人々と共 にアメリカに、ブッシュ大統領に自制を求めていかねばなりません。それらに関 する新聞記事を思い出し、読み返してみて下さい。
さて、そのようなアメリカの動きに呼応して、わが国では有事法制の議論が盛
んになってきています。いざ戦争ともなれば、飛行場、港湾、道路、そして市民
の住宅等も軍隊が優先使用すると言う事です。朝日新聞では3月始め頃より10日
迄連載されました。
以上、最近の世相から何やら不気味なものを感じ取るので、そのまま述べてみ
た次第です。 ≪佐藤貞男格言新集―その10≫
佐藤貞男
それに引き換え第一次第二次産業(裾広がりこそ強固でなければならないのを)の
弱体化。政府も地方行政もこれには目もくれず、為すが侭。生産の無い社会は何れ
崩壊する。今世紀末には都市の人口激増により経済の崩壊により物資、特に食糧の
供給不能に陥り社会は阿鼻の様相を呈するだろう。はっきり言えば今の人達は甘い
汁を吸うちゃっかり心理が強いのではないか。昔から役人に三ずの言葉「休まず遅
れず働かず」楽して儲け、労少なくして利多し、手抜き主義、ぱなし主義、貰いぱ
なし、使いぱなし、遣りぱなし。汚職、口利き料、袖の下の議員、役人、あ、未だ
あった、公金泥棒、無駄遣い、だが世の中そう甘い物では無い。然う斯うしている
内、とんでも無い世の中に成って仕舞う事を覚悟しなくてはならない。 |
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収入 | 支出 |
前期繰越 54,407 会費(116名) 338,000 資料販売 19,000 寄付金 145,239 雑収入 21 収入合計 502,260 |
会報発行費(22〜28号) 90,482 会議資料 3,435 公文書写し代 20,180 訴訟経費 4,840 旅費交通費 110,940 会場費 19,600 通信費 20,720 全国会費 20,000 雑費 3,006 支出合計 293,207 残高 263,460 |