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★★★かわさき市民オンブズマン」会報21号(平成13年2月発行)★★★

★主張、
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  主張・世紀を迎えた
市民オンブズマン活動の目指すもの

(代表幹事:奥田久仁夫)
 
   前世紀末に近い日本の社会に突然現れた市民組織による行政の監視活動、いわゆる「市民オン ブズマン」活動は、「官官接待」「カラ出張」「塩漬け土地」等の造語を生みながら、行政の税のムダ 遣いの監視役として、マスコミを通じ世紀末社会のスポットライトをあびることとなった。
その背景には民主主義先進国の情報公開制度にならって、行政が「市民の知る権利」を条例化し、 更には同条例による情報開示請求を巡る住民訴訟を通して、行政自らがエリを正さざるを得なくなる という画期的なシステムが内包されていることが明らかになったことにある。
この活動は今年4月、国の情報公開法が施行され、更には政府特殊法人の情報公開法が近々に制 定されるであろうことを含め、21世紀初頭には尚一層拡大することであろう。
それを裏付けるように、全国市民オンブズマン連絡会議は「塩漬け土地」・「談合」・「三セク」各専門 委員会設置に引き続き「公共事業専門委員会」をスタ−トさせ、高速道路、ダム、港湾事業、地方空 港等の更に巨額な公共事業による税のムダ遣いに、市民オンブズマンのメスを入れるべく準備を開 始した。
この活動は市民オンブズマンの活動範囲を更に拡大し、国の税の使途、特に補助金行政の是非に 踏み込んでいくことを含むものとなる。
国の政策誘導による国債を財源とする補助金の地方へのバラマキで、地方自治体は地方債財源を 加えて、自らの財政を更に拡大させ、平成13年度末には国・地方を合わせ666兆円の借金を抱えこ もうとしており、今や我々のひ孫の肩に迄その負担を背負わせようとしているのである。
この巨額な国民負担の借金が、果たして正当な税の遣われ方の中から生まれてきたものであろうか。 国の外交上の「機密費」の名のもとに、「税」が競走馬や私的マンションの購入に充てられていたこと が最近明らかにされたが、国民の誰もがこれは氷山の一角と考えている。諫早湾干拓事業は過剰農 地の拡大に留まらず、環境や小さな生命を破壊し、近海海苔の養殖事業にもダメ−ジを与える等、 ムダで不合理な公共事業の典型となりつつある。加えて市民が少しでも監視を緩めれば、またぞろ、 官官接待、カラ出張は復活しかねない。
「浜の真砂はつきるとも、世に悪のタネはつきまじ」と喝破した石川五右衛門でなくとも、税のムダ遣い は制度的にもつまみ食いレベルにおいても、こうして絶えることはないに違いない。
更に卑近な例を挙げれば、川崎市の財政支出に占める人件費比率の際立った高さは、果たして「市 民福祉」・「費用対効果」のバランスを考える上で、「税のムダ遣い」と指摘されうる要素は無いのであろ うか。例えば市職員によるゴミ収集の非効率は「大都市比較統計年表」による政令市間の比較で明ら かである。
こうした観点から財政内容をチェックしていけば、制度上は問題がなくても税のムダ遣いと指摘されうる 事項は数限りないと思われるのである。国の補助金交付システムにしても同様の問題を数多く指摘しう るに違いない。
このような問題に立ち向かうには、財政問題に詳しい意のある学者グル−プとの交流も必要となるので あろうが、市民オンブズマンが情報公開請求を通じて問題点を把握し学んでゆく地道な活動が欠かせ ない。
21世紀は正にこうした自主的市民活動を通じ、巨額な日本の財政赤字問題に改善のきっかけを与え つつ、地方行政への監視活動を通して真の地方分権を確立し、日本独自の「民主主義」を育てる源流 となる活動が目指されなければならないと考える。
「行政に市民の風をふかせよう」
          

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 これは談合だ!
川崎市環境局ゴミ収集車購入状況
(佐々木玲吉)
 
   消防自動車納入について「談合だぞ」という無署名の投書が舞い込んだそうですが、川崎市が 直営するゴミ収集事業について従前よりその収集車について好ましからざる噂を聞いていた。一 体どうなのだろう、調べてみようと思い、昨年9月環境局関係の車輌購入状況を求めて市の情報 公開窓口を訪れました。

そこで平成4年〜1年までの年度別環境局車輌購入執行状況並びに過去10年間の同入札結果 表を公開してもらい、膨大なものにはなったけれどそれらのコピーを受領してきました。市当局とし ては各年度毎の購入一覧表は初めて作成したものでしょう。一応すべては公開した模様ですが、 購入一覧表にあって入札結果がないもの、入札結果があって購入一覧表に台数カウントされない もの等があったりで、役所仕事にはけっこう杜撰な面もあるものだと感じた次第です。聞けば今回 私の求めた情報公開資料作成は大仕事であったそうです。

ところでこれら資料から読み取れることは、年によってローテーションは異なるものの殆どが一位 不動であり明らかに裏で糸を引いている、即ち談合が存在していると云う事です。次に奥田代表 幹事の所見を掲載しますが私も同感です。

談合の根拠
@各入札とも一位不動であり落札者は予め話し合いが行われて決定されていると推測される。 (落札予定者以外の順位が入れ替わっているのに一位のみ不動である)
A落札額はほぼ毎回同額で決定されており、予定価格が高値に張り付いていると推測される。
B落札予定者以外は辞退するケースが多く、シビアな入札競争が行われている認め難い。
Cこの車種の範囲で落札ローテーションが存在すると考えられる。
Dそもそも正当な競争であれば、入札は前回の落札額付近からスタートするものであり、価格が 一定額に張り付くこたはないはず。

また過去3年間のシャーシーメーカー4社、即ち日産ディーゼル、いすゞ、三菱ふそう日野の納入 台数、そして架装業者、即ち新明和工業、モリタエコノス、神奈川特殊車輌、極東開発工業、富士 車輌販売の落札納入台数を集計して見ました。(特殊な車輌は除く)
それでは他の都市はどうなのだろう。当然関心のあるところですがお隣横浜市の実態を横浜市民 オンブズマン代表幹事益子さんを通してお願いしたところ綾部さんより平成8年から11年までの単 価と台数、その概要がわかりました。但し、横浜市側は情報公開請求は

          
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 塩漬け土地専門委員会川崎事務局活動レポート

 
  ★腰の定まらぬ市の情報公開姿勢を糾す!

             奥田 久仁夫  塩漬け土地を巡ってかわさき市民オンブズマンは、今日迄そのマクロ的情報即ち「保有額」 「保有面積」「金利負担額」等につき事業別及び総額について、市より情報開示を受け分析 を通じてその問題点を糾してきたところであった。  
その結果、国は国の財政支援のもとで各自治体公社に対し「健全化対策」を求めるに至り、 川崎市はその指定第1号となって、昨年10月「川崎市土地開発公社経営健全化対策」を公 表する迄に至った。
こうした土地政策改革の成果は、我々かわさき市民オンブズマンの全国的な問題提起によ るものであるが、その背景には川崎市の「情報公開」姿勢が他自治体より比較的良かったこ とにある。
お隣の横浜市は、今でこそオンブズマンの訴訟に敗訴し、事業別情報を全て開示するに至 っているが、当初は見事に全面「真っ黒」の情報非公開をおこなっていたのであり、マクロ的 情報分析は及びもつかなかった。

我々市民オンブズマンは、更にこれ迄のマクロ情報の分析から、「何故こんな土地を、何故こ んな価格で取得したのか?」という個別ミクロの分析に移りつつある。こうした分析と更なる問 題提起を通じ、市の土地行政の誤りを質し、二度と同じ誤りを繰り返させないことを求めたいと 考えているからである。
しかるに市は、我々が指定した問題事業と思われる個別の土地の「地番」「面積」「購入金額」 の開示請求に対し、「拒否」→「決定変更開示」→「拒否」を繰り返す、腰の定まらぬ開示姿勢 をとりつづけている。

昨年11月、2件の「黒川地区事業用地」につき地番・購入価格・鑑定価格の開示を求めたの であるが、一旦拒否した後、いすゞ土地の「鑑定書公開訴訟」に川崎市が敗訴したこともあって、 その後の折衝の中で地番のみではあるが急遽開示するに至った。
そこで現地調査を行ったところ急傾斜山林で、やはり「何故こんな土地を、こんな価格で?」とい う問題を内在していることが明らかとなり現在調査を継続中である。
更に「生田緑地用地」として現在の生田緑地の周辺に15箇所の土地を「緑地用地」として点々 と購入しているところから、この土地につき同様に「地番」「面積」「購入価格」の情報公開を求め たところ、市はなぜか再び総ての開示を拒否してきた。
「現在進行中の事業」というのが今回非開示の主な理由であるが、それは「黒川地区」について も全く同様の事情であり、「黒川地区」はいいが「生田緑地」は駄目というのは筋が通らない。

 折から1月12日、名古屋地裁は名古屋市民オンブズマンの同様テ−マの開示請求につき、                                                             「すべての情報を開示すべき」との判決を出しており、既に全国で同様判決が3件も出されていて、この判例はほぼ定着しているにもかかわらずの市の対応である。 市のこの開示したり拒否したり、腰の定まらない開示姿勢は却って市民の疑惑を深める結果と なる。「生田緑地用地」は金利を含め既に35億円近くになるのであるが、緑地保全は是としても、 傾斜地山林の購入費が坪約45万円、金利を含めれば坪65万円という、山林に税金をばらまくよ うな、その購入のあり方は大いなる疑問である。
市はもっと行政情報を積極的に開示し、市民に問題点を問いかける姿勢が重要ではないのか。 何よりも情報をまず隠そうとする市の「情報公開条例の精神」を否定する姿勢は厳しく問われな ければならない。

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 川崎・市民フォ−ラム(今井克樹氏主催)と共催で
塩漬け土地現地視察ツア−を開催

  塩漬け土地現地視察ツア−を開催

第1回 11月23日
 川崎市土地開発公社、健全化対策の妥当性を現地調査を行って検討する第1回バスツア−が 企画され運転手を兼ねて参加する事になった。
 午前10時川崎市役所前に集合。総勢7人で川崎区、幸区、中原区の土地視察を行った。

 まず三田工業の贈収賄の舞台となった大師河原1丁目に始まり、手塚ワ−ルドの候補地である 浮島地区を視察。ここで日本道路公団の「アクアライン完成記念館」に立寄り、湾岸地域の模型を 見ながらフォ−ラムの今井代表から周辺地形を含め、面白おかしく詳細な説明があり、その博学に 一同感心しながら次の視察現場へと向かった。湾岸高速道を一区間乗り継いで、かわさきファズ 、KTC、第2バ−ス予定地とを廻った。臨海公園予定地は車止めがしてあり、車は中に入る事はで きなかったが、思ったより海の水はきれいで、底のほうまで透き通って見えたのが少し嬉しかった。 しかし何の為なのか何十台ものトレ−ラが積荷にしっかりシ−トをかぶせ、道路を駐車場代わりにし ている異様な風景を目にした時、市民の憩いの場には不似合いだなと感じた。
更に産業道路の「公害測定塚」(元鋼管溶鉱炉跡地)に立寄り、公害問題についてもちょっとお勉強 することができた。

 早くもお昼を過ぎて、追分のデニ−ズで昼食。戦前の「日本鋼管道路」周辺の光景について、今 井代表の講義があり、思いもかけず、川崎市の発展史を学ぶことができた。
 お腹もふくらみ、ついでK2キャンパスを訪問。研究室がお休みのせいか人が殆どいない、それに しても川崎市の意図がどこにあったのか全く理解できないものだった。
 いよいよ後半、小杉再開発予定地を廻り、「橘コミュニティプラザ予定地」を訪れる。結局建物の建 てようのない土地で、「高津区健康福祉の森」に事業変更。隣接「看護婦養成施設用地」共々60億 円で取得し、20億円もの利息を払い続けている第三京浜の騒音の中の公園では「健康福祉」のイメ −ジが湧いてこない。

 ここで視察は一応終了。影向寺に廻り更に鎌倉時代に橘郡一体を治めた守護職の屋敷跡が発見 された近くの宅地化が進む畑で、同行の新井さんより川崎市の歴史を聞くことが出来た。

 打ち上げは新城駅傍の喫茶店「すなどけい」で今日のツア−の感想を語りながら、コ−ヒ−をいた だいて解散となった。

( 追記 ) 朝10時に出発して夕方5時過ぎ迄。「川崎の歴史と問題点」「後生に残さなければいけな いもの」「残しはいけないムダな借金」とをつくづく感じることのできた塩漬け土地現地視察ツア−で した。
                    (海谷記)
            

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第2回  12月3日
第2回のツアーは参加者14名。まず「活動センタ−」に10時集合、川崎・市民フォ−ラム今井さん から今回の視察趣旨説明を受けた後、ワゴン車2台で多摩区、麻生区に向けて出発した。

 多くの土地を見たが、問題が特に顕著な黒川地区を中心に報告する。
「マイコンシティ」 
まず、ハイテク工業団地「マイコンシティ」であるが11月に川崎市が売り渡し価格を約3割値下げ すると発表したばかりであり、参加者一同、興味深く視察した。
又今井さんから当団地の計画当初よりの開発の裏話(寺の移転等)を伺い感慨を深めた。いずれ にしろ、広大な無駄な土地を前に川崎市のこれまでの無策に怒りを覚える。

「黒川土地問題−土地開発公社所有地」
我が「かわさき市民オンブズマン」が発足した平成9年に開発公社が購入した土地である。多摩 市との境に位置し、行きどまりの山林であり、まったく利用の出来ない土地である。 
目的は「農業公園」とのことであるが、現状でそのまま自然林としておけば良いだけの土地を何故 川崎市が買上げたのか疑問である。現地を見れば見るほど、5億4千万円はけっして容認できる 価格ではなく、不自然な売買が行われたのではないかと想像してしまう土地である。 「黒川土地問題−特別会計により川崎市所有地」上記公社所有土地の近く、数100M離れた場 所であり、これまた「何でコンな土地を高い税金を使って買わねばならないの」と叫びたくなる土 地である。
川崎が当地番の公開を渋ったが、本当に市民には見せたくないであろう。 多くの市民が見学してほしいし、こんな酷い所を川崎市は買ったのですよと多くの市民に訴えた い所である。
うつそうとした山林の一部を細切れに買っているが、どんな意図なのか常識を疑いたいほどであ る。直ぐ傍にお墓もあり、昼間でも1人では行くのを躊躇うような怖い場所であった、探偵物の映画 のロケ地には最適の場所かもしれない。
市は表では綺麗事を並べるが、一般市民の知らないところでは何をやるか判らない所があること を改めて知らされたツアーであった。

最後に一言、高津区の「看護婦養成学校予定地他」・麻生区の「第2西生田小学校用地」は結 局「市民健康福祉の森」と化す予定。塩漬け土地はこのように“美化”され、どんなに高い買い物 になっているのかについては全く問題にされないどころか、市民からは“緑が保全されて良かった のではないか”の声が聞こえてくる始末。
公園なら公園用の買い方があった筈、二つ合わせて利息も含め124億円を超す金額。あまりにも 高い「市民健康の森」である。
こんな税金の遣われ方で良いのか、我々は尚一層チェックの目を光らせなくてはならない。  
                               江口記

          
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 全国市民オンブズマン連絡会議
「塩漬け土地専門委員会」・「拡大幹事会」報告

(奥田久仁夫)
 
 

            担当 奥田久仁夫
2001年の全国大会の開催地は〔京都・立命館大学(衣笠キャンパス)〕と決定されており、その 会場の下見を兼ねての拡大幹事会であった。

早朝6時の新幹線のぞみ(宿泊費節約)で出発、京都駅前からのバス乗り場で前日からの宿泊 組みと偶然一緒になった。その昔“チンチン電車”と呼ばれた路面電車の走っていた道路を北 西に約30分、衣笠山の麓に広がる立命館大学に到着する。
ここはかつて、衣笠山球場の跡地で、かすかな記憶では松竹ロビンス対阪神戦を兄と共に観 戦し、帰りに迷子になった( 電車賃が無い! ) ほろ苦い思い出の地でもある。
晩秋の衣笠山を背景に、まだ紅葉がキャンパスのそこここに点在し、学舎に彩りを添えている京 都らしい風情にほっとさせられる。京都地裁の“陪審員法廷”が移管されていて、制度の復活が 取り沙汰されているが、三木立命館大学教授(税法)からビデオを見ながら、その当時の様子を 聞くことがで、この大学の法学部はさぞ充実しているであろうと感じた。

8月の全国大会では、全体会500人位の会場と、分科会の教室はたくさんあり、設備は充分で 市民オンブズマン全国大会には雰囲気も費用面も最高の会場になることが期待できるようであ る。
塩漬け土地専門委員会は10時開催であるが、他の専門委員会とも重なっているため、出席者 は分散されてしまい7名の参加であったが、資料だけでもほしいと、準備した資料25部はそれ ぞれ持って帰られた。
塩漬け土地専門委員会の議題は下記のとおりであるが、議事の詳細は割愛させていただく。

  1. 金利入札制度導入について
  2. 金利損害賠償住民監査請求について
  3. 土地開発公社健全化対策(川崎市・新宮町の実例を見て) 自治省申し入れについて
  4. 土地開発公社の情報公開について
  5. 土地開発公社問題の各地報告
  6. 専門委員会ニュ−ス発行について
  7. その他
尚、午後の拡大幹事会に於いて、「土地開発公社健全化対策について、各自治体の財政不健 全化にならないよう」総務省及び全国知事宛に申し入れることにつき承認され、現在かわさきで 準備中である。
夜、友人の経営する鳥料理屋で、村越氏(千葉)、黒田氏(川崎)共々、久しぶりの京都を味わうこ とが出来たのは何よりであった。

次回は2月25日 (日) 名古屋であるが、全国大会(8/4.5)へのかわさき市民オンブズマンの参 加取り組み等を検討したい。
                    以上 
                                                     

           
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 会員拡大ワーキングレポート
 
  会員拡大活動記;塚本記)

12月9日(土)、初冬である。陽は黄昏を告げているのに寒くない、風もなく穏やかだ。
川崎駅前より、日航ホテルにつながる通路のこの場所は、盛暑8月、清水事務局長と二人で 配った所で、山姥ルックスの子ギャルの群れが闊歩往来していたのを思い出す。
配り始めて間もなく望月さん(川崎区)が応援に来てくれた。手にしたチラシが中々減らない のを見かねたのか、望月さんが場所を移動しませんかと、案内してくれたのが駅正面よりスト レートにアゼリア地下街を結ぶエスカレーターの前だ。
人々の往来はひっきりなしで途切れることがない。下からの昇りに望月さん、上からの降りる 側に私が、配り始めて見る見るチラシの束が薄くなっていくのです。 流石、地元の望月さん、よいポイントをご存知で持参のチラシ(100枚)がまたたくまに効率よ く捌けました。何も消化時間を競う性質のものではないが今まで一番短い所要タイムです。 望月さん有難うございました。
出かける時はシーズンの観光スポットになった、駅前より市役所通りを飾るクリスマスツリーの イルミネーションを楽しみに心に描いていたが、その点灯する前に下り立川行きに乗車して いたリーフレット配布でした。

1月13日(土)灰色の空は重く、一級の寒気到来で、肌に突き刺さる寒さのここ武蔵小杉駅 等に立つ。21世紀、新年早々のリーフレット配りであり、寒さに負けぬよう気を引き締める。 この日、4時まで川崎駅近い会場の市民フォーラムに参加した事情で、配り始めたのは4時 半です。5時半までの60分チラシを手にする人は限られたが「子供や孫に借金を先送りしない」運動 を実行しているボランティア、市民オンブズマンですヨー!!と叫ぶメッセージは八方に広がる 感じのチラシ配布です。
冬至から3週間、鉛色の空が短い時間だが、淡い桔梗色に染まって行く幻想的感じの日没前 を見ることが出来、目の保養を楽しめました。
以上       拡大担当 塚本

          
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 ★☆★十字路★☆★
   ●第76回川崎・市民フォーラムに参加して

2001年1月26日  川崎区 望月 文雄
 代表幹事の奥田さんからの強い要請もあり、私は13日の午後に開かれた川崎・市民フォーラム に参加しました。日曜囲碁対局に未練が少し残ったのですが。参加してそれなりの意義はあった ように思えます。
 受付で署名し、会場費を払うと黄色表紙A3の分厚い資料を渡されました。最終頁は90とありま した。資料集の半分は奥田代表幹事の労作のようです。前半は市民フォーラムの今井さんの手に なるもののように見受けられました。それにしても、資料の持つ説得力は凄いものです。
 総合司会の川崎・市民フォーラムの今井さんの挨拶は手馴れていて、工業都市と言われてきた 川崎が工業都市ではなくなる危険状態であることを指摘しました。「従業員9万人台割る。ピーク時 の4割の水準に」と書いた1月4日の神奈川新聞の記事を資料から引きながら。
 市民フォーラムへの高級公務員の参加は初めてという川崎市総合企画局企画部長の小菅猛さ んと公有地調整課長の江崎真司さん、お二人は固くなっておられた様子でした。我が代表幹事・ 奥田さんも幾分緊張気味だったようです。奥田さんがわざわざ私の所へ来られ、新年の挨拶をなさ います。私は「わざわざご丁寧に」と挨拶を返します聞き難かったのでしょう、「何ですか」と聞き直さ れました。物事を明確にという人柄の表れでしょう。見習うべきと思いました。余談に入ってしまいま した。

 小菅部長の話は揚げ足を取られないようにという思いが先立つのでしょうか、歯切れが悪いもので した。用心していたのに問題の「黒川地区」を「八王子と川崎港湾部との中間」と説明して、参加者 から机上計画感覚ではないかと厳しい反論を受けることになりました。江崎課長の話は印象に残っ ていません。私の質問に対する中途半端な回答を紹介しましょう。

 「臨海部の塩漬け土地の開発計画は、神奈川県・横浜市・川崎市の3者で構成している『京浜臨 海部再編整備協議会』の立案と市の塩付け土地対策とは矛盾するのではないか」という私の質問 に江崎課長は「水江地区は高速川崎縦断道建設のための代替地として日立造船から購入しまし た。建設省の方針で代替馳を確保しなければ工事に掛かれないからです」と答えました。(問題が2 つ、建設省指導の代替地、京浜臨海部再整備協議会と市の総合企画局との関係・市企画局は協 議会を無視しているのではないかという疑問が起きました)。

 奥田代表幹事の健全化対策に対する提言はその一つ一つが尤もで、二人に市側職員は提言を どのように受け止めたのでしょうか。次のフォーラムには市長の参加があればもっと有意義になると 考えました。市長は取巻きにチヤホヤされていないで市民との接触の機会を作るべきでしょう。大ら かに、大胆に、開放的に。

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市職員の働き振り監視のお誘い

多摩区 茂木実
 会報第20号14頁左側、望月さんの「何故こんなに職員が必要なの?」に同感。
 多摩区役所でも同様。若い守衛が一日中入り口に何もしないで突っ立っている(時折自転車の整 理をしている)。中の冷暖房完備の総合案内所では年配のオバさん(高給取?)が、これまた何もせ ずに座っている。彼女が所属する9階の総務課をたまに覗くと、仕事をしている職員にお目に掛かっ たことがない。こんなことは民間企業では考えられない。人件比率が99年度は24.7%で、過去20 年間連続して政令指定都市中トップというのは、市民から
見れば不名誉であり屈辱でもあるが、市の関係者は屁とも思っていない様子。寧ろ逆で"再任用制 度"を見ると、行財政改革、スリム化なんてどこ吹く風といった厚顔無恥の居直りの姿勢である。民間 企業の、定年前に肩叩きにあう厳しさの勤労者から徴税収奪しながら、自らは相変わらず"職員天国 "を決め込んでいる。一方、投資的経費の比率は低水準のままである(79年度の歳出に占める比率 は17.7%で指定都市中最下位であった。)

この現況をせめて他市並に改善し、職員優先の職員天国に幕を下ろさせるためには、市民の立ち 上がりが是非とも必要である。そのために提案。
市民による市職員の働きウォッチングをやりませんか! 新聞種、社会問題化すれば、塩漬け土地 問題同様に高橋清も重い腰を上げざるを得なくなると愚考するが。

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佐藤貞夫格言新集ーその3

”人の一生は一回きり”  人が生まれたと云う事は必ず老いと病と死が来る。死とは生きている生物なら誰でも迎えねばなら ない。生まれたからには死(生物循環現象)は当たり前の事、恐がる事はない。それより胸一杯呼吸 (酸素)が出来、太陽の光、水を授けられ(偉大な自然の恩恵に浴し生存の事実)生きてこられた、 その生きて来た事実に対し自分がこの一生を一日を一時をどう生きるかが実は問題なのだ。少し言 わしてもらえば人一虫(精虫)が生まれてきたのは1兆2000億分の1匹、超確率超現実的事実、あ とは皆死に自分だけは生き残り、即ち選ばれた1兆2000億分の代表なのだ。徒や疎かの命ではな い。刻々失われて行く命を粗末にしては罰が当る。人生生まれた時から死への旅。祖先から見れば 子孫、子孫から見れば先祖である自分達はこの文化をこの社会をよりよくして次に渡すべしの任務 責任が真の使命ではないか。猶云わせてもらえれば何れ閻魔の前に行った時「お前は良くやった」 と誉められる人生、何と楽しい一生ではないか。裏切り、嘘や悪事をして首うなだれて閻魔の前に引 き出される哀れな姿、それは代表として生まれて来た者として最も恥ずかしい最期。閻魔は全部お 見通し。姑息な手段を取らず、心迷わず、時は帰らずで、過ちは戻って来ない。貧乏はして居ても 堂々と胸を張って一生を終わろう。兄妹達が手を叩いて迎えてくれる。

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会計報告 2000.12.1.〜2001.1.25
支出 備考
繰越金128,135会報関係 17,932第20号  
会費 85,000麻生区民館  8,80012月9日市民    
カンパ15,000奥田氏扱 116,4302000年10月〜12月
振替入金100,000
合計328,435合計   143,162残  高185,273